◆間取りに関する失敗

新築戸建ての中でも、間取りの失敗は多く見られます。

「思ったよりも狭くてスムーズに移動ができない」「広いリビングにしたら冬寒くて夏暑かった」などのケースです。

動線をあまり考えていなかったため、使いにくい間取りになったという例は少なくありません。

◆設備に関する失敗

「必要な設備をつけ忘れた」「設備はつけたが使いづらい」などの失敗も多く見られます。

具体的には「照明の位置や数が少なく暗い部屋になった」「邪魔な場所に家具を設置した」「コンセントが少なかった」「空調が利きにくかった」などです。

◆日当たりの失敗

日当たりが悪いと、どうしても部屋が暗くなりがちです。

また、夏場に日光が入りすぎて部屋が暑すぎる、冬は寒くて暗いという失敗例があります。

◆収納の失敗

収納場所が少なくて荷物が入らないというケースです。その一方で収納を多くしても、収納が活用しにくいというケースもあります。

例えば、「収納棚が高い場所にあって使いづらい」といったケースです。

◆外壁での失敗

外壁で失敗しやすいのは、色と素材です。注文住宅を建てるときはサンプルを見て決めますが、実際に塗装するとサンプルとは違う色に見えることも少なくありません。

また、見本ではきれいに見えても雨風で汚れが目立つような壁もあります。

◆住宅ローンの失敗

「返済が苦しくなる」「返済できなくなる」というケースです。場合によっては購入した住宅を売らざるをえなくなるかもしれません。

結婚や子どもの誕生など、ライフスタイルの変化を予測したうえで、余裕のある返済計画を立てましょう。

◆財産が増える

最も大きなメリットは、土地と建物が自分の財産になることです。これらの不動産は、売却すれば現金化もできます。

建物の価値は年月とともに減っていきますが、土地の価格は大幅には下がりません。場所によっては再開発が進み、土地の価格が以前よりも上昇するかもしれません。

今後住み替える際にも「売却する」や「賃貸に出す」などという選択肢が取れます。

◆家賃を支払わずに済む

住宅を保有すれば、賃貸のような毎月の家賃が発生しません。ローンを使って購入した場合は月々のローン返済は発生しますが、ローン完済後は支払いがなくなります。

ローンがなければ、固定資産税や修繕費のみの支払いで家を確保できるのです。定年までにローンを完済しておけば、老後は家計の負担が軽減されます。

◆建て替えやリフォームが自由

家族構成やライフスタイルの変化、建物の劣化具合に応じて、住宅の建て替えやリフォームが自由に行えます。部屋が必要になれば建て増しや間取りの変更ができますし、屋根や壁が劣化すればリフォームできます。

また、住宅のデザインの変更も可能です。温水便座や床暖房などの設備はもちろん、塀やガレージの増設やバリアフリー化などの大きな変更も可能です。

この点も賃貸にはない大きなメリットといえます。

◆隣人の騒音に悩まされにくい

賃貸住宅に比べて戸建て住宅は、前後左右の隣人からの騒音は少ない傾向にあります。生活音は聞こえることもありますが、四六時中騒音に悩まされるということはほぼありません。

家の防音性を高めて隣人からの生活音を遮り、静かな空間で生活することも可能です。