◆1．フルオーダー住宅

フルオーダー住宅は、工法・間取り・外装・内装だけでなく、設備や家具などのすべてにおいて、施主が求めることを反映して建てる住宅です。施主や家族の要望、将来のライフスタイルを考慮した間取りにすることができ、まさに施主やその家族オリジナルの住宅となるでしょう。

さらに、エコ仕様・床暖房などを選択したり、耐震性を重視した家づくりができたりする点も、フルオーダー住宅だからこそできることです。もちろん、狭小地や変形地など特殊な土地への建設、バリアフリー、地下室などのこだわりを反映した家づくりも行えます。

◆2．セミオーダー住宅

大手住宅メーカーが提供する注文住宅の多くが、セミオーダー住宅です。注文住宅ですが、フルオーダー住宅よりも比較的工期が短く低コストであることから、多くの方がセミオーダー住宅を選択しています。

フルオーダー住宅では工法・デザイン・間取りさらには建材・設備などすべて施主の要望通りに作り上げていくのが基本です。しかし、セミオーダー住宅の場合は住宅メーカーが提案する建材や設備仕様、性能などをもとに住宅を建築していきます。

もちろん、セミオーダーであっても施主の要望を伝えながら間取りやデザインを決めていくことはできますが、建物自体の基本構造や性能については変更できません。フルオーダー住宅と比べると、施主の自由度は下がるでしょう。

ただし、フルオーダー住宅よりもコストが低い・工期が短いという点が優れているポイントです。大抵の要望には応えてもらえるので、特に強いこだわりがない場合はセミオーダーでも満足のいく家が建てられるでしょう。

◆1．とにかく自由度が高い

注文住宅を建てる最大のメリットは、自由度の高さです。フルオーダーなら使いたい建材・設備などをゼロから決めることができ、とにかく自由度は抜群といえるでしょう。

セミオーダーであっても、ある程度は施主の希望が実現するので、建売住宅と比較するとかなり自由度は高いです。注文住宅では、ほとんどを施主が決めることになります。そのため、全く同じ家ができることはありません。オンリーワンの住宅が手に入るでしょう。

◆2．予算の相談・調整ができる

注文住宅の場合、どれくらいの予算で建てたいかが相談できます。とにかくこだわりたい、という部分にはとことんお金をかけ、逆にこだわりが少なく安価に済ませたい部分にはお金をかけない、というメリハリのある予算の使い方ができるでしょう。

家づくりは、あれもこれもと考えているうちに予算をオーバーしてしまいやすいです。その場合、こだわらないところは安く抑えて予算を調整しましょう。優先順位を決め、順位が高いものから実現していくようにすると、満足度の高い注文住宅ができあがります。

◆3．建築現場を自らチェックできる

建売住宅の場合、すでに建物が出来上がっている状態しか見られない場合が多く、どのように家が出来上がっていくのかを自らチェックすることはできません。

しかし注文住宅であれば、設計の段階や建物がつくられていく途中段階を見ることができます。

施工業者は「いつ依頼者が訪れるかわからない」という適度な緊張感があり、良い仕事をしなければいけない、という気持ちにもなるでしょう。手抜き工事防止のためにも、注文住宅は定期的に建築現場を確認に行くことをおすすめします。

◆4．自分で家を建てたという実感がわく

マンション・建売住宅の場合、現地やモデルルームを見ながら購入するため「家を買った」という実感はあるものの「家を建てた」という実感はなかなかわきません。

しかし注文住宅となると、工法・間取り・デザイン・性能までを住宅メーカー・工務店の担当者と打ち合わせしながら建てていくため、家づくりの喜びや達成感が感じられるのです。

設計から家が完成するまでのワクワク感は、注文住宅でしか味わえません。注文住宅を選ぶことでこの家を自分が建てたのだ、という実感が得られます。

◆1．大手の業者の特徴

（1）様々なことがシステム化されている

大手では、工事や顧客管理はすべてシステム化されています。そのため、段取りが良くリフォームもスムーズに進められるでしょう。リフォーム後も工事の内容や図面は社内で保管されているので、何か不具合が起きたときでも過去に保管されたデータをもとに適切な対応が行えます。

打ち合わせから見積り・プラン提案などをしっかりしてもらえる半面、何もかも手順を踏まないと工事ができず、融通が利かない点は大手ならではの難点でしょう。

しっかりと期間を確保し、大がかりなリフォームを検討している方には大手の業者がおすすめです。

（2）実績が多い

大手の業者は、今まで取り扱ってきたリフォーム件数も多く、今までの事例が多数あります。培ったノウハウと経験を活かし、様々なリフォームに対応してくれるサービスの幅広さが強みです。

リフォームを考えているけれど、自分で細かいところまで決められない、提案してほしいという場合は、今までの実績をもとに提案してくれる大手の業者のほうが安心して任せられるでしょう。

ただし、スタッフの数が多く当たり外れがあります。信頼できない担当者であると判断した場合は、無理する必要はありません。他の業者を考えたり社内で担当者を変えてもらえないか尋ねたりして、信頼できる担当者を見つけてください。

◆2．地元の業者の特徴

（1）細かな仕様まで自分で決められる

地元の業者のリフォームは、大手のようにシステム化されていないことが多く、実績や経験の数も限られています。しかしその分、融通が利きやすく希望通りのリフォームが実現しやすいです。

中には担当者を通さず、職人さんと直接打ち合わせができる地元の工務店もあります。どのような人が実際に工事を行うのかを自らチェックでき、打ち合わせにもロスがありません。

細かな部分にもこだわりたい、融通を利かせてくれる業者に依頼したいという方は、地元の工務店でのリフォームがおすすめです。

（2）専門分野に特化している

地元の業者は、基本的に少数精鋭です。その分様々なジャンルにまで手が回らないため、特定の専門分野を持っている業者が多いでしょう。
特定の分野においては、大手の業者にも勝る技術力を持っている可能性もあります。自分が希望するリフォームを得意とする地元の業者であれば、満足できるリフォームが実現するはずです。

◆1．かけられる予算は明確に伝える

リフォームには、予算がつきものです。いくらまでならリフォーム費用として出せるのか、きちんと業者に伝えましょう。また可能な限りコストを抑えたい、という希望を明確にし、それに対して快く応えてくれる会社を選んでください。予算オーバーを防ぐために、見積りを依頼する際は予算を少なめに伝えるとよいでしょう。

◆2．補助金制度を上手に活用する

リフォームには、様々な補助金制度があります。長期優良住宅化リフォーム推進事業、地域型住宅グリーン化事業、介護保険法にもとづく住宅改修費の支給など…様々な補助金制度の中で使用できるものがあれば、ぜひ活用してください。

◆3．リフォーム工事以外にかかる費用を把握しておく

リフォームは、工事以外にも費用がかかります。特に大きなリフォームをした場合、家具を新しく購入することも多いでしょう。また、リフォームに伴って仮住まいをするとなると、仮住まい先の家賃も必要です。

さらに、ローンを利用するならローン手数料や保証料も確保しておかなくてはいけません。それらを踏まえた上で、全体の予算を具体的に算出しておきましょう。